桜道 ~桜蔭への道 2017~

サピ偏差値「45」から最難関「62」桜蔭を父娘で目指した記録

【過去問】桜蔭の算数は3問まで間違えてよい

読者が1人増えて47人に。ありがとうございます。

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【過去問】桜蔭2015算数 36~48~60

去年の過去問を2人で解いた。

そしていろいろ考えた。

遠く及ばない合格ライン。
高い難度、しかも速く解かないと間に合わない。
かと言って急いでミスってもアウト!
要求されるのは高い思考力とスピードと正確さ、
その3つの高次元でのバランス。

どうやったらそんな点がとれるんだろう?
あと3カ月でほんとにそのレベルに達することができるんだろうか?

いろいろ考えた。

▼合格ライン75点=3問間違っていい

去年の桜蔭の算数の過去問を解く。

結果は36点。
合格ラインの半分以下。

一応美咲がドンキホーテではない根拠として言っておくけど
これでも先月の合判模試では偏差値60を超え、
桜蔭合格可能性だって60%の「お墨付き」をもらっている。

ただ桜蔭の算数はそんな者をも寄せ付けない、
なぎはらうような高難易度。

なんと言おうと現実は36点。

そこから奇跡の逆転可能性があるのかどうか、
いつものように加算シミュレーションで探る。
まずは凡ミス。2つ足すと48点。
次解く時はもう大丈夫だろう、という問題をさらに2つ足す。
それでもまだ60点。

合格ライン75点に達するためには、
ここからあと2問正解する必要がある。
どこをどう積み上げようか…

途方に暮れ出したので今度は逆に満点から考えてみる。

合格ラインは75点。

1つ8点ということは、3問間違えるとちょうど76点。
そう、3問間違えていい、とも言える。

問題をバッと広げて「この中から3問は間違えていいよ。
なんならもう解かなくてもいいよ。どれにする?」

ということである。

もう少し現実的に考えるなら、
スト2つ、大問4と5の(3)。
つまり4の(3)と5の(3)。
これは間違えていいよ、と。

かつ、それ以外を全部解答して、
人間だから1箇所ミスしていいよ、と。

明らかに難しそうな2つを捨てて、
なおかつ1問ミスっていい。

そう考えるとちょっと気が楽かもしれない。

いやもちろん現実としてそれでも凄く高いハードルなんだけど。

▼時間の問題もある

問題は全部で14問。

平均すると3分半で解かないといけない。

もう少し細かく見る。
大問で言うと5問だから1つの大問を10分で解く、ということになる。
大問1は計算問題2つと小問2つの計4問だから、1つ2分半。

残りの大問2~5。4と5の(3)を2つ捨てるとそれぞれに(1)と(2)があるから1つ5分使える。

この難問たちを1つ5分。ほぼ100%の正確さで解答しなければならない。

まさに最難関の名にふさわしい...

というわけで美咲には解く時に「時間」も意識するように釘を刺した。
さほど刺さってないようだけど...

桜蔭SOまであと5日

あと5日で桜蔭の最後の模試。

それまでにやっておきたいことを考えると
それだけで吐きそうになるんだけど、
美咲はいたって平常心。

追い込まれてる風でもないし、
こっちがハラハラするくらいのんびりしたもんだ。
昨日もよく寝ていた...

今日の土特だって、「行かずに過去問やってもいいんだぞ?」と僕は言うけど、「いや、いい」とそっけない。

 

集団と違うことをすることの恐怖の方が勝っているようだ。
女性特有の防衛本能だろうか。
僕にはよく分からない。
この子はいつもそうだった。

ランドセルも洋服もなるべく人と同じものを志向する。
とにかく目立たないように。
和を乱さないように。

サピの土特に行くことが必ずしもベストではないだろう。
今の自分に必要な学習を自分で考えて実行し、結果を出す。
そんな子になって欲しいのだが...
トンビが娘にタカのレベルを要求してもしょうがない...
遺伝と思って諦める。

▼合格できるかどうか、はどうでもいいこと
まぁいい。
過去問は土特から帰ってきてからまたやろう。(寝るなよ!)

僕は次の年の算数を解いて予習しよう。
桜蔭の算数は難しすぎて時間がいくらあっても足りない。
まさに時間が矢のように飛んでいく...

徐々にレベルの上がってきた算数は、
ついに桜蔭の過去問に来て僕のレベルを超えてしまった。
最初から恐れていた事態ではあったのだが。

なので僕が一方的に美咲に教える、という状況ではもはやない。

昨日は僕が美咲に増殖する正三角形の書き方のコツと
立体の影の書き方と考え方を教えた。

逆に美咲に「不定方程式の逆比」というカッコいいヤツを教えてもらった。

教えたり、教わったり。

僕が美咲に算数を教わる...
まさかこんな日がくるとはな...

こんなに楽しいことがあるだろうか?

こんな素晴らしい時間を、ありがとう...
僕はいったい誰に感謝したらいいんだろう?
(桜井さん?サピックス?美咲?桜蔭文科省?日本???)
この達成感、目の前で成長する娘を目撃している喜び...
父娘2人でやってる者だけが味わえる感動が、ある。
苦労に見合うだけの感動だ。

子どもの成長を点数と偏差値でしか見れない親御さんが
きっと一生味わうことのない貴重な経験を僕は今させてもらっている...

もう桜蔭に合格するかどうかは、どうでもいい...

受験の本質は、、、
そこじゃない。 

 

でも...

 

学校別サピックスオープン桜蔭2まであと5日
2月1日 まであと95日。

桜 道造

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