桜道 ~桜蔭への道 2017~

サピ偏差値「45」から最難関「62」桜蔭を父娘で目指した記録

「特進社会 桜蔭スペシャル」づくり開始 ~H18 社会Ⅰ-問1の異次元難易度とそこから見えてきた求められる人物像とは~

この記事はネタバレ(桜蔭の社会の過去問)を含みますので、自己責任でお願いいたします。

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「下剋上受験/桜井信一」 P199に出てくる「桜蔭専用社会参考書」をマネして作ってみようと思い立ったのが先週

 

そして昨夜、やっと時間がとれたので娘と製作開始。

 

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■用意するもの

桜蔭の過去問10年分

特進クラスの社会

・赤ペンと蛍光ペン

 

■作り方

桜蔭の過去問を開き、一番古い平成18年の1番から2人で解いていく。

「特進クラスの社会」から解答に必要な知識の載っている箇所を探す。

蛍光ペンで塗る。横に赤ペンで年度と問題番号をメモする(下克上受験はインデックスシールだけどうちはメモるのみでいいかなと)。

 

これがやってみると無茶苦茶時間がかかる。

 

桜蔭の社会は単なる知識の問題ではない、とよく言われるがその意味が分かった。

例えば平成18年の一番最初Ⅰの問題①(著作権の関係上問題文すべては載せていません)。

問題文に「関越自動車と上信越自動車道を通って浅間山に」という一節が出てくる。

この一節から、どのへんを通ってどのあたりに行くのかおおよそのルート(山の中を通って行く)、がイメージできないと解答するのが厳しい。

「特進クラスの社会」の「おもな高速自動車道」の項には「関越自動車と上信越自動車道」は載っていない(わざわざ学習する内容ではない、特に上信越は)のでこれはつまり、桜蔭を受験する=都内に住んでいる人にとってそんなの常識だよね。ということらしい。

それか、桜蔭を受ける子は受験する前からちゃんと学園生活についても調べてて特に入学後すぐの1年の夏に行く浅間合宿のこととか地図で調べてワクワクしてたり当然するよね?ということなんだろう。

それに加えて、解答にはもうひとつの「鉄は海沿いで作ってる」という知識が必要になってくる。

 

浅間山には山の中を通って行く

・鉄は海沿いで作ってる(から山の中にはその工場はない)

 

この2つの知識、両方を持つ者のみが正解できる。

それが桜蔭学園平成18年度社会Ⅰ問1である!

 

ちなみに問2は有機栽培の内容を選ぶ4択問題。

「有機栽培=たい肥」くらいの知識があれば解ける割りと簡単な問題。

いや簡単なんじゃない... こっちはフィルターだ... 家柄フィルター...

 

2問まで解いたところでふと思った。

「入試は学校からのラブレター」みたいなフレーズをたまに耳にする。

まさにこれはラブレター、いやよくいえばラブレター、率直に言うと「ふるい」だ。

受験者を巧みにふるいにかけ、求めている人物が残るようにうまいこと作られているなと。

 

ここから読み解ける桜蔭の求める人物像とは、、、

・ふだんから桜蔭の学園生活に思いを馳せ、家族であれこれ会話している家庭

・車を持ってて、週末や休暇には高速道路を使ってあちこちにでかけたりする(その程度には裕福な)家庭

・家族で食卓を囲み、今日の野菜は有機野菜(やっぱり裕福な家庭!)でうんぬんかんぬんみたいな会話を普段からしている家庭

 

つまり!

裕福で夢と希望があって、家族の会話がいつも弾んでいる、いつもキラキラしている!そんな家庭で育ったお嬢さん。

そういう人物が求められているのです!

 

...妄想が爆発しました。

仕事に戻ります。

 

 

組分けテストまであと11日。

本番まであと343日。

 

桜 道造

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